研究発表会
日本造園学会では、学会員相互の直接コミュニケーションの場である全国大会での議論の活性化のため、セッション制をとりいれております。つきましては、下記の具体的な内容をご理解いただき、発表会における議論の活性化にご協力いただきたくお願いいたします。発表会は現地会場での開催を予定していますが、新型コロナウイルス感染症の状況に応じて開催方法の変更もあります。
セッションの形式
・研究の対象、方法等に関連性が認められる論文発表4件程度をひとまとめのセッションとし、それらに共通する、もしくは総括するテーマを設定しています。
・各セッションは90 分(4題及び3題とも)とし、その中で研究論文の発表(45 ~ 60 分程度)と総合討論(30 ~ 45分程度)を予定しています。
・各研究論文の発表は、12 分発表+3分質疑応答/題を想定しています。
・セッション内の時間配分(セッションのテーマ説明、各研究論文の発表・質疑応答、総合討論、まとめ等)は、座長の判断で、適宜、設定します。
会場および開催日
会場は南九州大学都城キャンパス(宮崎県都城市立野町3764-1)
開催日は2023年 6 月 18日 (日)
研究発表一覧
■第1セッション 9:15-10:45
第1会場:
近代造園空間の歴史的展開 座長:伊藤 文彦(三重県環境生活部文化振興課)
「日本植物園協会入会園にみる明治以降の日本の植物園関連施設の地理的分布の変遷と要因」
久保登士子・柴田昌三
「「神宮森林経営計画」の宮域林のゾーニング手法およびその思想に関する考察」
林倫子・濱田美知瑠
「高岡古城公園の開設過程に対する社会文化的観点からの史的考察」
小林昭裕
樗谿公園における長岡安平の設計案実現への課題とその後の経過について
浦﨑真一
第2会場:
グリーンインフラ 座長 山田 順之 (鹿島建設(株)技術研究所)
「大阪府営大泉緑地かきつばた園とカキツバタ自生地における水環境比較」
山田宏之・田崎壮馬
「明石市における低地集水域に着目したグリーンインフラの導入に関する研究」
蘇圓圓・沈悦
「金沢市の用水の多面的機能に対する住民の支払い意思額にみる環境整備の方向性」
坂村圭・江口健斗・上野裕介
「メソ気象モデルWRF を用いた堺市の人口減少に対応した緑地配置シナリオの気候分析」
中元菫・武田重昭・加我宏之・松尾薫
第3会場:
都市空間の緑化と継承 座長 岡田 準人 (大阪産業大学)
「公開度別にみた屋上緑地付建築物の特性と屋上緑地の空間構成の変遷」
山島有喜・山本清龍
「東京都千代田区における公開空地の計画後の現存状況と空間特性」
浅田航太朗・山本清龍
「筑波研究学園都市の国家公務員宿舎跡地再開発に伴う緑道のネットワーク中心性の変化」
香嶋愛美・雨宮護
「京都市堀川通りにおける街路樹の剪定手法の変更に対する住民評価」
植地俊輔・福井亘・髙林裕
第4会場:
地域住民等と公園緑地 座長 竹田 和真 (大阪産業大学)
「ガーデンツーリズム登録制度の活動実績からみた公民連携と庭園等間連携に関する研究」
宮川央輝・熊野稔
「地方都市「室蘭市」における都市公園の維持管理と公園の再編に対する地域住民の意識」
安藤友希・高田紘知・鈴木香穂・市村恒士
「東京都の5 区における市民緑地の実態と所有者意識に着目した継続性に関する研究」
福岡孝則・生田目和佳
「地域課題解決型学習による高校生の地域に対する意識・進路決定要因への影響」
葛西芳枝・小松亜紀子・金岡省吾・尾山真・伊藤大志・市村恒士
第5会場:
自然公園 座長 浜 泰一
「人流データを用いた国立公園ごとの滞在人口の把握とビジターセンターの立地特性の分析」
福田一葉・下嶋聖・町田怜子・土屋薫・竹内将俊
「コロナ禍における尾瀬国立公園の利用特性と滞在型利用,若年層利用の促進にむけた考察」
佐々木啓・山本清龍・宇野翔太郎
「自然公園イメージの明確化に向けた都道府県自然公園行政の情報発信」
安原有紗・水内佑輔
第6会場:
里山の管理と利用 座長 原科 幸爾 (岩手大学)
「大阪府能勢町における台場クヌギ林の存続状況」
上田萌子・義本琢磨
「京都市鞍馬における住民のサンショウの採集利用と継続要因」
奥野真木保・深町加津枝
「都市近郊二次林における先駆性樹種の成長,枯死に対する競争木密度,土壌水分の影響」
田端敬三
「川崎市早野梅ヶ谷特別緑地保全地区における土壌表面硬度とアオオサムシの個体数の関係」
立石源基・鈴木貢次郎・田中聡
■第2セッション 10:55-12:25
第1会場:
文献批評と造園史の再評価 座長 浦崎 真一 (大阪芸術大学)
「アンドレ・ル・ノートルの関わった庭園一覧とその特徴」
平岡直樹
「『庭木重宝記』にみる18 世紀京都の植木屋の植栽管理に関する知見」
小椋菜美・柴田昌三
「『旧七夕会池坊全国華道展作品集』にみる池坊いけばなにおける風景表現の伝承」
陸丹・山本清龍・中村和彦
第2会場:
公園緑地等の持続的運営 座長 嶽山 洋志 (兵庫県立大学/ 淡路景観園芸学校)
「COVID-19 パンデミックにおける前橋市の公園利用及び生活の質と緑政策の関係」
塚田伸也・森田哲夫
「多摩市の街路花壇における宿根草および自生種由来の園芸品種の利用実態に関する研究」
宮内泰之・岩本陽児・丸山美夏・君塚亜紀
「富山大学における教育プログラムの地域定着意識構造モデル構築と授業の有用性の評価」
尾山真・金岡省吾・小松亜紀子・市村恒士
「北陸地方における福祉サービスの場としての都市公園に対する社会福祉法人の意向」
塩見一三男
第3会場:
景観評価/ウォーカビリティ 座長 高瀬 唯 (茨城大学)
「公園での緑地空間評価におけるフォトモンタージュ手法を用いたVR での空間認識特性」
大江万梨・山本聡・藤原道郎・大藪崇司
「Google Street View を用いた系統的社会観察による都市のウォーカビリティ評価」
森崎有香・雨宮護
「代々木公園におけるシーン景観に対する主観評価と定量指標の関連性について」
陳許斗南・國井洋一
「御堂筋における沿道建築物低層部と歩道部で構成される歩行者空間の視覚的特徴」
阿久井康平・松井志帆・下村泰彦
第4会場:
空間性と人の振舞い 座長 福本 優 (兵庫県立人と自然の博物館)
「芝生広場のある都市公園および広場の空間構成と利用者の行動」
西康貴・大野暁彦
「商業地域に立地する都市公園へのキッチンカーの出店が公園利用に与える影響」
北村夏基・松本邦彦・澤木昌典
「オープンカフェ等の開放性の高い飲食店と街路が構成する空間の特性と志向性」
高橋憲太郎・山本清龍
第5会場:
ランドスケープのコンテクストと読み解き 座長 町田 怜子 (東京農業大学)
「西伊豆におけるランドスケープと神社の配置構造特性」
大澤啓志・木下紗帆
「港町の地域資源としての日和山における景観体験の場の特性」
辛承憲・小野良平
「伊勢崎市利根川周辺地域における桑園の減少とその後の土地利用について」
栗原正博・篠沢健太・入江彰昭
「金沢市における海岸保安林の変遷と管理運営主体としての地域の関わり」
片桐由希子