2023年6月18日(日)13:25~14:55【会議室1205 座席数120】
東京臨海部・海と庭園の関係を考える
■目的
東京は、江戸時代から海の埋め立てにより拡大してきた。その過程で浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園、浴恩園(現在は築地市場跡地)等、海を取り込んだ潮入りの庭園が造られてきた。これらは、様々な機能を持ち風水害を受け止めるレジリエントな海辺のランドスケープであった。われわれは、これらの庭園群を現代の都市開発に合わせて活かし、リ・デザインする「文化財庭園都市」を提唱してきた。
近年は再開発により、超高層ビルの外構として海辺の公開空地がつくられ、庭園と海を眺め回遊する歩行者デッキが整備されるなど、新しい空間が生まれつつある。一方で、気候変動による海面上昇が世界的な課題になっており、東京都は2022年、海面上昇や台風の強大化に備え、防潮堤約30kmを最大1.4m嵩上げする計画案をまとめた。
都市と海との共生がデザインされた庭園を現代・未来の都市にどのように組み込み活かすのか。本フォーラムは、世界の都市の海面上昇と海辺のランドスケープ、東京で進む開発プロジェクトと庭園の関係を紹介しながら、歴史を踏まえて都市と庭園の関係を見直し、都市の海辺のランドスケープの再編について議論・意見交換することを目的とする。
■主な参加者と役割:
〇企画・運営:竹内智子(千葉大学):趣旨説明・司会進行
〇話題提供:
・保清人(LOSFEE):海面上昇の危機とランドスケープ
・千葉大学竹内研究室:東京臨海部の今後の再開発と水と緑のネットワーク
・樋渡達也(武蔵野文化協会):「潮入り庭園」の歴史と活用
〇コメント:菊池正芳(東京都慰霊協会)、北村葉子(東京都公園協会)、内藤結子(港区)、平澤毅(文化庁)
〇ディスカッション
〇総評:亀山章(東京農工大学名誉教授)
■連携する団体
千葉大学、(公財)東京都公園協会、武蔵野文化協会、文化庁、港区